失われた庭園 神宮徴古館
今はどうかしらないけれど
小学生の時、遠足で何度か行きました。
昭和の伊勢の小学生の遠足のメッカだったように思います。
小さいころから徴古館と農業館が大好きでした。
宗教的な雰囲気を漂わせるシンメトリーで重厚な
石造りの西洋建築は子供心にも不思議な場所でした。
庭園も小さい子供にとっては迷路のような記憶があります。
ここの庭園が最近撤去されたと聞きました。
この写真は2010年に撮影したものです。
なので貴重な写真となってしまいました。
建築と庭園はセットであるべきでしょう。とは思いますが
神宮さんの所有なので仕方がないです。
高校生のころ、美術の時間に、この建物を油絵で描きました。
美術の授業は一学期全部の美術の時間はこの徴古館に来て写生をする、
と言うものでした。そんな真面目に私が取り組むはずはありません(笑)
一学期の間、美術の時間はここでずっとサボっていて
最後の数時間で一気に描きました。
当時、絵なんかにまるで興味がなくて、
というか、どうして絵を描くのか、その意味がわからなかったのです。
一番楽そうな授業だったので、音楽、書道、美術のうちの
美術を選択しただけでした。
いまだったら、もっとまじめに描くのになあ。(笑)
一つ一つディテールに凝っていて、とても優れた建築だと思います。
今ではこんな重厚な建築は不可能でしょう。
徴古館の隣にあった不思議建築。
これも、もう取り壊されて今は跡形もありません。
もったいない。
古代の神殿のモチーフか?
ローマ時代のコロッセウムか?
遠足ではたいていここがお弁当を食べる場所でした。
戦後ここで産業博覧会が開催されていて
その時のモニュメントなんだろう。と推測します。
詳しくご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
ここに来ると 子ども時代から10代の頃の思い出が甦ります。
今では滅多に訪れることも無くなりましたが
静かで落ち着ける場所に変わりはありません。
ちなみに2015年5月現在の徴古館