伊勢神宮 夜内宮 宇治館町
伊勢百景は2010年ごろから始めたプロジェクトです。
旅が好きな私、でもいろいろな事情で旅に出られない。
せめて自分の生活圏だけでも旅をしたい。
その旅の記録としての伊勢百景というページをはじめたのです。
それがこちら⇒伊勢百景
最初はホームページから始めました。
そうして伊勢じゃーなる
という紙媒体で35景まで連載させていただきました。
ところが去年、伊勢じゃーなるが休刊になってしまい、
はてなブログにて伊勢百景を再開させて頂くことになりました。
なのでホームページとか伊勢じゃーなる、このブログを合わせると
百景を超えてしまっているのだと思います。
「伊勢だいたい百景」記念としまして、
2016年の第一弾といたしまして
内宮をUPさせていただきます。
伊勢百景的には、内宮は一番避けてきた場所でした。
なぜなら名だたる写真家がここを撮影していますし、
ありきたりな写真や状況でUPするのでありましたら
別に伊勢百景がやらなくても・・・と思っていました。
それでもいつかは内宮にも行かなければ。
画竜点睛を欠くという程のでもないですが。思っていました。
お正月。
伊勢神宮はお正月だけ24時間開放されます。
この時以外に伊勢百景はない。と思って出かけました。
内宮について今さら、何を書けばよいのかわかりません。
子どもの頃から年に数回は来ている場所でもありますし、
いつ来ても凛とした空気に身が引き締まる思いです。
なんて書いても嘘くさいし・・・。
大みそかは年越しまいり、といって
中学生のころから友達とオールナイトで外宮内宮をめぐりました。
伊勢の大みそかは街中が沸いていて独特な雰囲気があって大好きでした。
昔は、カップルで内宮に行くとそのカップルは別れる、
なんて「都市伝説」もありました。
天照大御神は女性の神様なので嫉妬するのだそうです。^^☆
内宮でも特に好きな場所は
風日祈宮(かざひのみのみや)です。
ここは橋を渡ってゆきます。
風と雨を司る神さまなのだそうです。(って今日知りました^^)
元寇の時、神風を吹かせた神さまだそうです。
第二次大戦の時は・・・とツッコミたくなりますが
カップルでお参りすると、別れるみたいな話なので聞き流してくださいね。^^
向こうに神楽殿の灯りが見えます。お守りとか売っています。
私の母方の祖父は表具職人で「天照皇大神宮」の掛け軸を作っていました。
祖父の家に行くと家中「天照皇大神宮」の文字だらけでした。
この文字を見ると祖父の家を思い出します。
ここが正宮です。ここから先は撮影禁止。
お正月のお昼はこの手前100m位からすし詰めの大行列が出来ます。
一度だけ行ったことがありますがもうこりごりです(笑)
神さまに何も願いません。
二礼二拍手一礼の間、
心にフラッシュを炊くように
ピカッと光りを放ち、
それを神さまへの感謝とご挨拶にしています。
神さまには別に言葉は要らないと思います。
正宮の裏には荒御魂(あらみたま)を祭る
荒祭宮この奥の道が気になります。
宇治橋に戻ります。
宇治橋を渡っていたら
後ろで話している人の声が耳に入ってきました。
「今、天上界や神界で大規模な崩壊が起こっていて
それが人間界にも影響しているのよ」などと誰かが話していました。
ふーんそうなのか。
私は霊感も何もなくパワースポットも無縁な俗物です。
伊勢神宮もなんだか子供の頃に親しんできた神宮より
今の方が「有難い存在」になってきた気がします。
その分、遠い存在になった感もあります。
時代と共に人間と神さまとの付き合い方もいろいろと変わって行きます。
今はそういう「神格化」が求められている時代なのかもしれませんね。
それがいいのかわるいのかは別として。
自分に無いもの欠けたものを求めるのかもしれません。
でも本当は、誰の心の中にも神さまはいらっしゃいますし、
それはおおもとの根源的な「神さま」につながっているのだと思います。
「神さま」と書きましたがそれは「キリスト」でも「仏様」でも
同じことだと思います。
ことさら伊勢神宮をありがたがらなくても
わざわざお参りに行かなくても
自分の心の「お社」や「お寺」にお参りすればそれでいいのだとも思います。
それでも実体としての神宮は大好きな場所でもありますし、
伊勢に生まれて住んでいる限りは
神宮はやはりこれからも「身近な神様」としてあり続けます。