二軒茶屋
個人的な事で恐縮ですが
幼少の頃は二軒茶屋に父の工房と祖母の家があり、
この辺はしょっちゅう訪れました。
昭和30年代後半から40年ころのはなしです。
今でもほとんど変わっておりません。
やはり餅といえば二軒茶屋餅でした。
まるで昭和にタイムスリップしたかのような場所です。
中に入ってみましょう。
ちなみにこの写真を撮影したのは2010年ころです。
つぎから次へとお餅を買いに来るお客さんが絶えませんでした。
奥で食べることもできます。
きな粉をまぶしたお餅です。
裏には明治天皇の記念碑と大きな楠があります。
まちあるき案内図の横は資料館になっています。
すぐ裏には勢田川がながれていて
伊勢の台所河崎と 伊勢湾を越えてやってきた船の港である、
大湊の中継地点に二軒茶屋があったのです。
勢田川岸からみた二軒茶屋
二軒茶屋餅と資料館の路地を抜けると
私にとってはとてもなつかしい場所があります。
大きな楠を背に歩いてゆくと 幼い頃を過ごした場所です。
2010年ころ
2015年 送電線と水道橋?が出来ていました。
狙って同じアングルで撮ったわけではなく
このブログをUPするのに前の写真を探していたら発見しました。
たしかこのビニールハウスのあたりに
父親の宝飾工房がありました。
客の注文に応じて指輪やネックレスを作っていました。
父親は職人を何人か雇ってここに小屋掛けの工房を構えていました。
道の反対側には祖母の古い家がありました。
祖母が亡くなったあと、
祖母の家は家事になり全焼してしまいました。
その後は
あまり楽しくない人生の時間が始まるのですが(笑)
ここでの時間は楽しかった頃の
思い出がいっぱい詰まった場所でもあります。
勢田川にはエイが泳いでいました。
しかも小さいのと大きいの二匹見ました。
以前はクラゲも見ましたし、ボラの大群も見ました。
潮の干満で海の魚が流れてくる川です。
鏡の中の鏡 鏡宮神社
伊勢神宮 内宮を流れる五十鈴川
その下流、朝熊川との合流する中州に
鏡宮神社はあります。
インドでは川の合流地点はサンガムと呼ばれ
昔から聖地とされてきました。
鏡宮神社も聖地という名にふさわしい場所です。
初夏の午後に訪れましたが
生き物の気配に満ちていました。
朝熊神社側から鏡宮神社を観る。
五十鈴川で遊んでみました。(笑)
森の中に鳥居が見えます。
参道
誰もいない境内。
境内と言うには余りに簡素です。
早朝とかに訪れるのもいいでしょうね。きっと。
余談ですが
アルヴォペルトという作曲家の「鏡の中の鏡」
Arvo Part - "Spiegel im Spiegel'
という曲があります。
よかったら聴いてみてください。
失われた庭園 神宮徴古館
今はどうかしらないけれど
小学生の時、遠足で何度か行きました。
昭和の伊勢の小学生の遠足のメッカだったように思います。
小さいころから徴古館と農業館が大好きでした。
宗教的な雰囲気を漂わせるシンメトリーで重厚な
石造りの西洋建築は子供心にも不思議な場所でした。
庭園も小さい子供にとっては迷路のような記憶があります。
ここの庭園が最近撤去されたと聞きました。
この写真は2010年に撮影したものです。
なので貴重な写真となってしまいました。
建築と庭園はセットであるべきでしょう。とは思いますが
神宮さんの所有なので仕方がないです。
高校生のころ、美術の時間に、この建物を油絵で描きました。
美術の授業は一学期全部の美術の時間はこの徴古館に来て写生をする、
と言うものでした。そんな真面目に私が取り組むはずはありません(笑)
一学期の間、美術の時間はここでずっとサボっていて
最後の数時間で一気に描きました。
当時、絵なんかにまるで興味がなくて、
というか、どうして絵を描くのか、その意味がわからなかったのです。
一番楽そうな授業だったので、音楽、書道、美術のうちの
美術を選択しただけでした。
いまだったら、もっとまじめに描くのになあ。(笑)
一つ一つディテールに凝っていて、とても優れた建築だと思います。
今ではこんな重厚な建築は不可能でしょう。
徴古館の隣にあった不思議建築。
これも、もう取り壊されて今は跡形もありません。
もったいない。
古代の神殿のモチーフか?
ローマ時代のコロッセウムか?
遠足ではたいていここがお弁当を食べる場所でした。
戦後ここで産業博覧会が開催されていて
その時のモニュメントなんだろう。と推測します。
詳しくご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
ここに来ると 子ども時代から10代の頃の思い出が甦ります。
今では滅多に訪れることも無くなりましたが
静かで落ち着ける場所に変わりはありません。
ちなみに2015年5月現在の徴古館
頭の上を何百トン 八間道路 近鉄立体交差
大阪出身のうちの奥さんは
伊勢の道がわからない、と
住んで10年くらいはよくぼやいていました。
伊勢の道路は直線が少なく
どこか微妙に曲がっています。
記憶では直線なのに
実際行ってみると曲がっている。
そんな道が多いです。
八間道路はそんな中でも
珍しい直線道路です。
そこで毎回気になっているのは
この立体交差です。
週に何回かこの道を通るのですが
いつもこの光景に圧倒される思いです。
車と電車の距離が近っ!(笑)
車の真上を何百トンの列車が通るのは壮観です。
最近は電車の種類が増えていろんな電車が通るので楽しいです。
しまかぜ、撮りたいな~(すっかり鉄ちゃん(笑)
伊勢は小さな町なので
こんなところでカメラを持ってうろうろしていると
必ず知り合いの一人や二人が通りがかります。
この時も「みきくん、何しとるんヤン?」って言われました。(伊勢弁)
不審者に間違えられてもおかしくはありません。^^)
なんかのネタで
「私はあやしいものですが、悪い人ではありません」
っていうのがあったな。(笑)
今度反対側からの立体交差の写真を撮りたいです。
桧尻川の桜
伊勢じゃーなる 2015年4月号に掲載いたしました。
ところが写真の解像度がどこでどう間違ったのか
なんだか不鮮明な画像が掲載されていました。
ネットでチェックした時は問題なかったのに・・・。
きっと画像をを貼り間違えたのかもしれません。
申し訳ありませんでした。
最終号だけに残念な気持ちです。
と言う訳で伊勢百景ブログ版では
正しい解像度の画像をUPさせていただきます。
「伊勢じゃーなる」では紙面の制約で
2-3枚の写真を加工編集して載せるのが精一杯でした。
どの写真を没にするか、採用するか
いろいろと腐心しましたが
ブログだと、たくさんの写真をご紹介できるので嬉しいです。
桧尻川は見た目、ほぼドブ川ですが、
生き物がたくさん住んでいます。
鯉、カメはほんとわんさかっていうくらいいます。
カメは外来のアカミミがおおいです。
ぼくらのこどものころは
こんな盛大なこいのぼりが
どこにでもなびいていて
こいのぼりをおっかけて
どこまでも歩いて行った記憶があります。
今では珍しくなりました。
この波紋は亀が次々と川に飛び込んだ波紋です。
右から海水が溯って来て左から真水がくだってくる
その合流地点で桜の花びらが貯まり紋様を作っています。
どす黒い川の水にピンクのドットが美しいです。
鯉が跳ねて着地失敗の瞬間を撮影に成功(笑)
伊勢百景ホームページにUPした
2010年の桧川の桜(←クリック)